4月19日(火)に山形市避難者交流支援センター主催で避難者を対象に「歩行者と自動車の危険体験」をテーマにした出前講座が開催されました。講師に山形県交通安全協議会の交通事故防止アドバイザーのお二人が来られ、交通安全の講話とシミュレーターを使った事故防止体験を行いました。
昨年の県内の交通事故の死亡者数は24人、うち高齢者は16人と、高齢者の事故が急増しており、特に最近は運転中の事故が多くなっていると現状をお聞きしました。原因として視力の衰えや前方不注意などが考えられ、運転中と歩行時の双方で一層安全確認をしてほしいと話されました。
この日は会場に3Dシミュレーターが持ち込まれ、歩行時と運転時の事故体験を行いました。運転時、自動車のライトを上目と下目に切り替え、アクセルを踏んで加速し、人が出てきたらブレーキを踏む体験では、下目の場合ブレーキが間に合わず歩行者にぶつかることも。上向きと下向きでは制動距離が違うため、こまめに切り替えることが大事だそうです。
また、運転体験では農道や街中など場面が切り替わり、農道では見通しが良いもののトラクターの陰から人が出てきたり、街中では駐停車の車から歩行者が飛び出してきたりと、気の抜けない運転が続きました。
参加者は歩行時に車に轢かれたり、運転中に轢いてしまったり、シミュレーターとはいえ気落ちする人もいましたが「事故を起こしたのが機械でよかった。運転歴が長いとはいえ、過信をせず安全運転に努めたい」と気持ちを新たにしていました。
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山形市避難者交流支援センター
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