3月6日(日)鶴岡市にて「フクシマの子どもの未来を守る家 年のつどい」が開催され、福島からのご家族、サポーターや関係者が出席し、10年間の活動を振り返りました。 同所は震災・原発避難者の保養施設として2011年7月に活動を開始し、「守る家」の愛称で親しまれてきました。鶴岡市と酒田市に、多い時で6軒の空き家を借り受けし、現在も1軒が残っています。避難して住まいが決まるまでの短期宿泊や、放射能不安からの一時疎開先として、これまで163世帯の家族を受け入れてきました。 支援団体や関係者からのあいさつの後、「守る家」第1号の利用者がオンラインでメッセージを寄せました。利用者からは「震災後、放射能の影響が心配だった時期に守る家の存在を知り、毎週のように福島から鶴岡に通っていました。子供にとっては楽しい思い出だけが残っています。守る家は何かあった時に戻れる最後の砦です。これからも継続してほしい」と語ってくれました。
また、運営に関わってきたサポーターからは「子供の遊び相手としてサポーターに加わりました。子供から『深呼吸していいの?』『土いじりしていいの?』と聞かれたことは今でも覚えています。今もSNSを通じて親交を続けている家族もいて、自分自身の宝物だと思っています」と思いを寄せました。 最後に代表の高橋さんからは「大勢のボランティアや寄付など、皆様に支えられてここまで来れました。保養の利用数は減ってしまったが、何かあった時に役に立てるよう1軒残っています。これからも避難者を見守っていきたい」とあいさつされました。
お問合せ
フクシマの子どもの未来を守る家 代表 高橋 裕子
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