フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください
とみおかアーカイブ・ミュージアム

  今年の7月11日に福島県双葉郡富岡町にオープンした「とみおかアーカイブ・ミュージアム」にさっそく足を運んでみました。建物の外観はシンプルですが中に入ると、明るく賑やかな「タウンギャラリー」が広がっておりました。そこには三次元疑似体験システムや昭和の商店街模型等々、大人も子どもも楽しめるコーナーがたくさんありました。
 そして、常設展示室へと進むことになります。富岡町は東日本大震災と原発事故発生時、翌日の 日には全町避難という経緯がありますが、震災だけに焦点を当てるのではなく、町の歴史や文化全てを知ることができる展示でした。「アーカイブ」つまり「記録保管場所」として、富岡町が古代~現代にかけてどのように町として発展してきたのか、考古学的な資料も興味深いものばかりで(展示資料約430点、収蔵資料約5万点)、それらを眺めるだけでも充実した時間でした。
 続いて、平成23年の東日本大震災と原発事故発生当時へと展示エリアが広がりました。複合災害がどのように全てを変えてしまったのか、震災前の生活の展示が微笑ましい平和なものだった分、余計に悲しく響くように思いました。避難を呼びかけ殉職された二人の警察官が乗っていたボロボロのパトカー。次々と時を止めたままの時計たち。パンフレットには「ご自身がお住まいの地域で…どうなるか、を想像してみてください」とのメッセージ。災害が増えている令和の時代、福島県民だけでなく誰もがこの震災の教訓を忘れずに生かしていくことが大切だと考えさせられました。(南相馬市S)

とみおかアーカイブ・ミュージアム
[住所]福島県双葉郡富岡町大字本岡王塚760-1
[電話]0240-25-8644
[開館時間]9:00~17:00(最終入館16:30)
[休館日]毎週(月)、年末年始
[入場料]無料