フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください
長井市で相馬野馬追太鼓

南相馬市の相馬野馬追太鼓の演奏会が11月18日に長井市にておこなわれ、「長井市のあやめ太鼓」や「川西町の民謡研究会」、「南相馬市のひばり法螺貝愛好会」が競演しました。会場には福島県民、山形県民など200人が集まりました。
主催は、長井市にて農業を営む「NPO法人レインボープラン市民農場」。南相馬市から避難し職員となった遠藤浩司さんは、相馬野馬追太鼓の副団長。そのご縁で実現された企画です。
「相馬野馬追太鼓の力強く勇壮な演奏」、「あやめ太鼓の動きのある魅せる演奏」、それぞれに特徴のある太鼓の響きと、体の芯まで届く迫力。観客は大きな拍手を送り、子どもたちは太鼓の音に合わせ手や足でリズムをとっていました。
民謡研究会は、「新相馬節」や「相馬流れ山」を謡い、会場では故郷を想い少し哀しげな表情で聴き入る姿が見られました。
演奏後の交流会には、70名が参加し、演奏者の紹介が行われました。入団数ヵ月の団員が数名おり、このような若い力で故郷は再生するのだという印象を受けました。
交流会の中では、山形県内で避難生活を続ける南相馬市や浜通りの方から、「故郷の人々に忘れさられている感情があり、同郷人同士の交流を求める声がある」という発言がありました。相馬野馬追太鼓団長の但野一博さんは、「山形に避難されている方から、声をかけていただければ、再び山形で公演をしたい」と答えました。(遠藤)

[問合せ先]
相馬野馬追太鼓 遠藤浩司
電話  090-1935-1609
E-mail ncjcw627(a)ybb.ne.jp ※(a)を@に代えてください