フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください
愛馬タイカン号 南相馬から上杉まつりへ
 南相馬市原町区馬場に住む坂本さんの馬「タイカン号」が、米沢上杉まつり秋の陣の川中島合戦に参加した。坂本さんは馬主で、30年以上にわたって米沢の上杉まつりに馬を提供している。いつも5月に行われる川中島合戦が、震災の意影響で今月に順延となり、9月18日、愛馬タイカン号と共に米沢入りした。
 坂本さんはポニーなども多数飼っており、地元中学生に世話を手伝わせ、青少年の教育にも役立てている。石神中学校に通う3年生の山田裕亮さん(15歳)は「馬の乗り方、世話などいろいろやっている。毎日楽しい。野馬追や草競馬に出場したい。将来は馬を飼いたい。」と答えた。
 長男邦雄さん(39歳)は、馬具の手入れをしながら「行事は家族総動員、地元の稲わらは使えなくなったので、自家の稲わらが使えず餌代が大変」と原発事故の影響を語る。