フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください
山形大学 人文社会科学部 地域公共政策コース 3年 結城 翔太さん

山形大学 人文社会科学部 地域公共政策コース
3年 結城 翔太さん

宮城県仙台市の出身です。東日本大震災の時は小学4年生で、自宅は内陸部だったため、幸い大きな被害はありませんでした。高校生まで仙台市で過ごしましたが、家族や友人との間で震災の話題が出ることも少なくなり、記憶が薄れていくのを感じていました。  昨年、民間団体が主催するインターンシップに応募し、宮城県選出の国会議員の事務所に入り、被災地訪問に同行させていただきました。沿岸部の護岸工事の現場や、市民センターなどを訪れ、被災者から震災当時の生の声を聴くことができました。そのことがきっかけで、自分が生まれ育った地域に興味を持つようになり、被災地に対する意識もより強くなりました。  大学では公共政策について学んでいます。インターンシップがきっかけで東日本大震災に関わる授業を多く取るようになりました。昨年は復興ボランティア支援センターを含む山形の震災支援活動についてのレポートも作成しました。震災について深く調べることで、昔の話にするのではなく、東北出身者として知っておくべきことだと再認識しました。  将来は公務員を志望しています。これからも地元のことに関心を持ち、目標に向けて勉強を頑張っていきたいです。