フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください
東日本大震災 原子力災害伝承館や中間貯蔵施設への視察

 福島県から避難されている方を支援している団体の方を対象とした現地視察会を、1月21日(木)にJR仙台駅発着で開催しました。
午前中は双葉町内に昨年開館した「東日本大震災・原子力災害伝承館」を視察しました。地震・津波と原子力災害という複合災害後の経緯について展示を見学した上で、浪江町にお住まいだった語り部の方のお話を聞くことができました。
午後は大熊町内にある「中間貯蔵工事情報センター」に移動。センターの職員の方から、福島県内の除染で出た土壌や廃棄物の処理方法について説明をいただいた後、中間貯蔵施設の中を見学しました。
除染土壌・廃棄物の現時点での発生量は約1400万?、10tダンプで約230万台分に相当します。毎日約2500台のダンプが搬入していて、来年度中には福島県内各地の仮置き場から中間貯蔵施設への搬入が終わる見込みです。除染土壌・廃棄物は処理施設で〝ふるい〟にかけられ土砂と可燃物に分別。土砂はベルトコンベアやダンプで運ばれ、埋設施設に15mの高さにまで埋められます。可燃物は焼却した上で、放射線量に応じて施設敷地内の倉庫で保管したり、富岡町内にある最終処分場に搬入したりしているとのことでした。
今後、帰還困難区域の除染が進むため、廃棄物総量は増えていく見込みだそうです。気の遠くなるような作業が毎日進められていることを見学することができました。
帰路の途中で、双葉町~浪江町に整備されている震災復興祈念公園の予定地に立ち寄り、1月に設置された仮設の展望台から整地された被災エリアの様子を見学しました。

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