フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください
山形市少年自然の家を訪ねて

 9月30日(水)に山形市避難者交流支援センターの主催で、避難された方を対象にバスツアーが開催され、「山形市少年自然の家」を訪れました。自然の家は山形市から18㎞ほど離れた「県民の森」に位置する山の上にあり、周囲には荒沼などの湖沼も点在し、自然に親しむには絶好の場所です。
 この日は秋晴れの好天に恵まれ、一行は到着後、「野外での自然観察」と「草木染め」のふた手に分かれ行動しました。野外班は職員さんのガイドのもと、メジロなど野鳥のさえずりを聞きながら、山ブドウやサルナシ、赤グミなど木の実をかじってみたり、ドングリやクリ拾いなどをしながら小一時間山歩きをしました。展望台からは山形市内が一望でき、マスクを外して山の新鮮な空気を吸って久々のリフレッシュとなったようです。
 草木染め班は、二人の先生がサポートしハンカチの色染めを体験しました。手順は、黄色の染料となるキハダと、赤色の染料のアカソを煮詰めたものに、輪ゴムやビー玉で模様を付けたハンカチを入れ20分程煮詰めます。色を定着させるためにミョウバンや釘を入れた水に付け、絞って天日干しをして完成です。ベニバナ染めなどの経験がある方もいましたが、身近な草花で自然な色合いが出る草木染めに満足していたようです。
 昼食を挟み、午後はプラネタリウムで説明を受けながら「山形で見られる秋の星座」を眺めました。満天の星空も美しかったですが、普段見上げている星座には様々な物語があることを知り、少年少女の心に戻って鑑賞した人も多かったのではないでしょうか。

【お問合せ】
山形市避難者交流支援センター
TEL:023-625-2185
山形市少年自然の家を訪ねて
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