ベーシックインカムという言葉をご存じでしょうか。大まかに言うと、政府が全ての国民に対して最低限の生活をおくるのに必要なお金を支給するというものです。経済的な格差の是正のため富の再分配などの意味があり、コロナ危機を契機に世界的に議論が活発になってきています。9月末にも、竹中平蔵氏が、「生活保護と年金を廃止し、ベーシックインカム一律7万円を支給」を提言したというニュースがありました。もしも実現したら、ガラっと世の中が変わりそうです。
現実的には、財源をどのように確保するのか、給付金額をいくらにするのか、社会保障との兼ね合い、給付対象はどうするか等、議論すべきことがたくさんあります。また、自己責任論の下、社会保障を縮小することを目的とするのか、現在の社会保障の課題点を改善することを目的にするのかでも大きく意味が違ってきます。
今すぐに導入は難しそうですが、様々な視点からメリットデメリットを見ることができて面白いですね。わたし達生活者は、置いて行かれないように注視したいものです。
ファイナンシャルプランナー/心理カウンセラー 庄司 あきこ
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