フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください
千年希望の丘交流センター

 千年希望の丘交流センターは、震災の記録・記憶の伝承と防災学習や植樹・育樹等の活動拠点として、平成28年4月に相野釜公園内にオープンしました。沿岸部には6つの公園があり、14基の「丘」を園路で結び、全長約10㎞に渡って整備されています。道路はかつて住民が使用したものをそのまま残し、「丘」の盛り土には震災の瓦礫を再利用しています。園路には全国のボランティアによって約35万本が植樹され、将来「緑の堤防」となり津波の威力を弱めます。園路はレンタサイクルで散策もできます。また、公園内には津波と同じ高さ8mの「慰霊碑」があり、「交流センター」では、震災・復興等のパネルや写真が展示されています。
 本稿の取材にあたり「語り部」の渡邉良子さんに園内を案内して頂きました。渡邊さんからは、かつての岩沼市の姿や被災された方々のエピソードなど貴重なお話を伺うことができました。丘の頂上まで一緒に登り、眼下に見える仙台空港やかさ上げされた新しい道路、かつての松林などを生き生きとお話ししていただきました。語り部は3名在籍していますが、残念ながらコロナの影響で現在は休止中です。「命は一つ。後継者を早く見つけて、この先も岩沼市のことを語り継いでいきたい。」との言葉が胸に残りました。

岩沼市 千年希望の丘


千年希望の丘交流センター
○開館時間:9:00~17:00
(毎週火曜日・年末年始が休み)
○入館料:無料
○住所:岩沼市下野郷字浜177番地
○TEL:0223-23-8577