フリーペーパー うぇるかむ

「うぇるかむ」は、東日本大震災により、山形県へ多数の方が避難されたことをきっかけに、2011年8月に創刊されました。詳しくはこちらをご覧ください
鶴岡市民農園より 愛をこめて
 庄内地方は四季折々の自然の恵みを楽しめる土地柄。鶴岡市では市民の農業体験の場として市内には10カ所の市民農園を開設しており、多くの市民が趣味の野菜作りを楽しんでいます。その中の一つ「民田味土里(みんでんみどり)農園」利用者の鈴木利男さんは、被災地支援と避難者支援の両方に関心を持たれ、行動に移してきました。
 避難者の方へは新鮮な野菜の提供を申し出てくださり、畑を訪れる避難者の方も一緒に収穫や水かけを手伝い、交流と産物を楽しんでいます。
 被災地支援には、ご自身が栽培して増やした「三時花(ハゼラン)」を鶴岡市ボランティアセンターに託し、8月26日に宮城県南三陸町の仮設住宅の被災者に贈りました。名前の通り、午後の3時以降にかわいいピンクの花を咲かせる植物なので、毎日外に出て花を眺めてもらい、引きこもり防止に役立ててほしいと願っています。
 この三時花は葉は食用となり、荒れた土壌でもよく繁殖する植物なので、栽培に負担を感じることなく、楽しんでいただけそうです。(鶴岡市K)