山形国際ドキュメンタリー映画祭
「ともにある Cinema with Us 2017」プレ・企画
映画『SHARING』の挑戦 ~「映画」と「エンターテイメント」と「3.11」~
私たちは「映画」を通して何を考え、語り、伝えようとしているのか…
2011年3月11日に起こった東日本大震災。地震、津波による大きな災害と原子力発電所の爆発事故は私たちの心に大きな爪痕を残しました。6年を経過した今も、私たちの生活はあの時の不安を拭えぬままに続いています。この状況の中、注目すべき作品が登場しました。それが篠崎誠監督の『SHARING』です。「共有」というタイトルの本作は、震災後の私たちの心の問題に、映画的な想像力を駆使して、正面から向き合った作品です。
私たちは「映画」を通して何を考え、語り、伝えようとしているのか。本作と、その前日譚とも言える篠崎誠監督の前作『あれから』を観ることで、東日本大震災に関する様々な事象を「映画」という表現を通して見つめ続けることの意味を改めて考えてみたいと思います。
●上映期間:2017年2月25日[土]~3月3日[金]
『SHARING』 2/25(月)~3/3(金) 1日1回上映 [上映時間:2/25 16:50~ 2/26~3/3 連日20:30~]
監督:篠崎誠/出演:山田キヌヲ、樋井明日香/日本/2014/Blu-ray/111分
東日本大震災の予知夢を見た人を調査している心理学者の瑛子は、震災で死んだ恋人の夢をずっと見続けていた。一方、同じ大学の演劇学科に通う薫は、3.11をテーマにした卒業公演の稽古に追われ、ある日、仲間と衝突してしまう。薫もまた、この芝居を始めてから、ある不思議な夢にうなされていたのだ。そんな中、瑛子の前に奇妙な男子学生が現れて…。
心に傷を負った二人の女性の葛藤と交流を、思いも寄らぬ強烈な想像力で描き出す衝撃作。
『あれから』 2/25(月)のみ 1回上映 [上映時間:2/25 15:20~]
監督:篠崎誠/出演:竹厚綾、磯部泰宏/日本/2012/Blu-ray/63分
2011年3月11日。東京で暮らす祥子は、被災地にいる恋人・正志と連絡が取れずにいたが、やがて正志が精神のバランスを崩して入院していることを知る。すぐに駆けつけようとするも、正志の家族に断られてしまう。容赦なく戻ってくる日常生活。一見、いつもどおりの日々を送りながらも、彼への想いに揺れる祥子。そんな時、いるはずのない正志が突然目の前に現れるのだが…。
大切な人との時間が様々な手法で折り込まれ、何層もの「あれから」が浮かび上がる、『SHARING』の前日譚とも言える感動作。
■2/25は2作品上映後、ミニトークを予定しております。
[会場] フォーラム山形(山形市香澄町2丁目8-1)
[料金] 『SHARING』『あれから』セット券:前売2,200円(当日2,500円)
『SHARING』1作品券:前売1,100円(当日はフォーラム山形の通常料金となります)
[チケット取扱] フォーラム山形/山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局/山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー
[主催] 認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭
[共催] フォーラム山形
[問い合わせ] phone:023-666-4480(映画祭事務局)
phone:023-666-4480(映画祭事務局)