Special Interview:大石田町 米粉パンのお店「あおいそら」 鮎川 ゆき さん
Special Interview

大石田町
米粉パンのお店「あおいそら」
鮎川 ゆき さん


 
Q 震災前・震災時はどこで過ごしていましたか?
 
 秋田県から飯舘村に移住後、2010年から飯舘村の「もりの駅まごころ」で米粉パンを作り、販売していました。原発事故が起きた時、飯舘村は避難区域になりませんでしたが(4月に避難指示が出た)、当時子どもが1歳と3歳と小さかったので、1週間ほど避難するつもりで、父・母・子ども2人、うさぎと猫も連れて自家用車で秋田に向かいました。その途中、山形県新庄市まで来たところでガソリンが底をついてしまい、新庄市内の避難所で2か月間を過ごし、そのまま新庄の市営住宅に移りました。。
 
Q お店をオープンしたきっかけは?
 
 避難後、新庄市内のお店でパン作りを再開しましたが、子どもの為に避難をしてきたのに、家にいる時間も、子どもと過ごす時間も少なく、自分の中に葛藤がありました。その後やっぱり自分のお店を持ちたいと考えていた時に、大石田町にちょうどいい中古物件を見つけ、家の一部を新しいお店に改装して、2015年6月13日にオープンする事ができました。
 お店の名前は子どもの名前(葵(あおい)君、春空(はる)君)から一字ずつとって「あおいそら」とつけました。家の一部をお店にしたので、「いってらっしゃい」と「おかえりなさい」がすぐ言えるし、子どもの具合が悪くても、近くで面倒を見てあげられるので良かったと思います。
 
Q お店をはじめてみてどうですか?
 
 米粉をもっと身近に感じて欲しいという想いで、毎日食卓にのぼる米粉パンを目指しています。父が育てている飯舘村の「いいたて雪っ娘」という品種のかぼちゃを使ったパンや、クリームパン、米粉では珍しいフランスパンもおすすめです。
 大石田町の人は本当にあったかくて、お店がオープンするときもお祝をしてくれたり、一緒に宣伝してくれたり、本当に助けられています。小さい町だから人と人の関係が近く、その中で子どもが伸び伸びと、子どもらしく成長していて、嬉しいです。
 
 
避難している方へのメッセージ
 
 私も当初は一週間の避難のつもりで山形に来たので、ずっとどこか飯舘村に対して後ろ髪引かれるような想いはありました。住む場所を決めるまでは本当に難しいと思うけど、私の場合は拠点を一つ決めたら、後は自然と回り始めた感じです。
 子どもが大きくなった時に、「ただいま」と戻れる『実家』を作りたかったし、どこであっても、「自分たちが笑っていられる場所」が『実家』になっていくのだと思いました。子ども達には「今日という日は今日しかないから、毎日を大切に生きなさい。」と話しています。少しでも後悔が少なくなるように、これからを大切に生きていきたいと思います。
 
<米粉パンのお店 あおいそら >
〒999-4121 山形県北村山郡大石田町横山748
電話・FAX 0237-53-6251
営業時間 9:30~16:00  定休日 月曜日、木曜日
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