Special Interview 新庄市 日本山岳ガイド協会認定登山ガイド 田中康裕さん
Special Interview



新庄市

日本山岳ガイド協会
認定登山ガイド
田中 康裕 さん



 






Q 震災の時はどこで過ごしていましたか?

静岡県出身です。結婚後に南相馬市の原町区に移り住み、震災の時は、園芸関係の仕事をしていて業務中に地震に遭いました。立っていられないほどの大きな揺れで、とっさに家族の顔が浮かびました。揺れがおさまり、すぐに2人の子どもがいる学童に迎えに行きました。自分の家族よりも、生徒の安全を優先させてくれた学童の先生方の対応には今も感謝しています。その後、3月15日に栃木県に住んでいる姉の家を経由し、両親のいる千葉県に避難をしました。千葉県では、県の臨時職員として仕事をしていました。仕事で園芸関係者の集まりに参加した時に新庄市の園芸会社の社長さんとの出会いがありました。震災前に勤務していた園芸関係の仕事に再度就きたいという想いもあり、2013年10月に1人で新庄市に移り、園芸会社さんに勤務しました。翌年の4月からは、妻と子ども2人も新庄市に移り、家族全員での生活が始まりました。


Q 新庄市に来てからはどのように過ごしていますか?

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド 田中 康裕   さん元々自然が好きで、自然がいっぱいの新庄市では、山の楽しみ方を勉強していました。今後は山に携わる仕事をしたいと思い、2016年4月に登山ガイドの資格をとりました。現在は、6月~11月は林業関係の仕事をして、登山道や林道の整備をしています。昨年は月山を中心に月に4回~5回ほどガイドの仕事をして、鳥海山にも行きました。参加者に山の説明や登山のアドバイスをしながら、「今日は楽しかった」と思ってもらえる時間をみなさんに提供したいと思っています。

Q 田中さんは、2018年5月に、神室連峰で遭難された女性を発見し救助しました。その時の様子を教えて下さい。

自分には捜索要請はなかったのですが、どうしても気にかかり、遭難者の家族の承諾を得て捜索に加わりました。発見された日は、朝から雨模様の天気でしたが、有志の方や警察の方と共に地図を見ながら、捜索のコースを相談し2手に分かれて捜索をしました。ゆっくりと一番最後を歩いていた時に、木の間に赤いウェアが見えました。近づいて行ったら、そこには遭難された女性が声もあげずに黙って立っていました。「がんばりましたね」と声をかけ、食料を渡しました。女性は「人の姿を見たら安心して声が出なかった」と話し、一緒に無事下山をしました。今回は、偶然自分が第一発見者でしたが、有志の方、警察の方とみんなでがんばった一番良い結果だったと思います。これを機に消防・警察の方達とも情報や捜索時の思いを共有できるようになり、今後の登山者の安全と捜索活動に生かしていきたいです。

避難者へのメッセージ

子ども達も学校・部活で頑張っていて、家族全員が前を向いて生活をしています。避難先でつながりを作り、受け入れてもらうのは難しいですが、新しい場所に来て得たものがあります。やりたい事をやりながら、自分の力に変えていければよいと思います。
これからは、もっと登山ガイドの仕事を皆さんに認知してもらい、山を楽しんでもらいたいと思います。

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【お問合せ】田中 康裕
TEL:080-2387-3055



 
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